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阿波の遊行弍
言葉の奥底に眠る物語
言葉が音楽へと変わる瞬間、そこには名付けようのない感情が芽生えます。「阿波の遊行弍」では、歌詞の背後に隠された文脈や多層的な意味を、丁寧な思索とともに紐解いていきます。この緻密な解釈のプロセスこそが、楽曲に真の命を吹き込み、聴き手の心に深く永く響き続けるための指針となるのです。
5:香川県佐文(さぶみ)綾子踊 2分20秒
今は8月23日に氏神様で奉納しているが、本来は町内の龍王山に
向かって雨乞い祈願として踊られる。踊り子は女装した男性で、雨乞
いに力があると考えられていた。中世歌謡や近世の女歌舞伎踊り歌を
豊かに伝承している。芸能史研究家で武蔵大学名誉教授の小笠原恭子
氏はその著「出雲のおくに」で、佐文の綾子踊はおくにの一座が伝え
た形跡が強いと推定している。
「水の踊」「綾子踊」「塩飽船」など12の曲目が伝わっている
が、ここに収録されている「かえり踊」は、その最後に踊られる曲である。
流れる水に 絵を描けと
流れる水に 絵を描けば
あなたは
お庭踊らば いざ踊ろう
俺が姑の たけちなや
岩を袴に立ち縫えと
岩を袴に 立ち縫えば
あなたは 小砂を糸に縒れ
お庭踊らば いざ踊ろ
たぞやお庭に 竹切るは
おれが姑の植竹を
お庭踊らば いざ踊ろう
。
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