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阿波の遊行弍

言葉の奥底に眠る物語

言葉が音楽へと変わる瞬間、そこには名付けようのない感情が芽生えます。「阿波の遊行弍」では、歌詞の背後に隠された文脈や多層的な意味を、丁寧な思索とともに紐解いていきます。この緻密な解釈のプロセスこそが、楽曲に真の命を吹き込み、聴き手の心に深く永く響き続けるための指針となるのです。

1:阿波踊り・ぞめきのお囃子 12分17秒

  阿波の盆踊り・阿波踊りは、「ぞめき」とも呼ばれる。「ぞめき」とは、

 

にぎやかに浮かれ騒いだりすることで、徳島では踊りに行くことを、「ぞめきに行かん

 

か」などともいう。

  「阿波よしこの節」の伴奏楽器は、通常は三味線・笛・鉦・大太鼓・締め太鼓。

 

稀に鼓や尺八、胡弓などが加わることもある。阿波踊りの伴奏を言葉で表現すると、

 

通常「チャンカ チャンカ」と賑やかさを強調するが、この演奏を聴くと何と軽やか

 

な情緒にあふれていることに驚かれるだろう。

  お囃子陣のリーダーは鉦で、大群衆の中での演奏は、四方に響き渡らせるために

 

思い切り強く叩くが、この録音では、笛と三味線の演奏を際立たせるため、控えめに

 

叩いている。三味線は、「チャン」と弾いたあと、左の指で三の糸を「リレと弾くの

 

で、言葉で表現すれば「チャンカ チャンカ」ではなく、正しくは「チャンリレ 

 

チャンリレ」である。

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