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阿波の遊行弍
言葉の奥底に眠る物語
言葉が音楽へと変わる瞬間、そこには名付けようのない感情が芽生えます。「阿波の遊行弍」では、歌詞の背後に隠された文脈や多層的な意味を、丁寧な思索とともに紐解いていきます。この緻密な解釈のプロセスこそが、楽曲に真の命を吹き込み、聴き手の心に深く永く響き続けるための指針となるのです。
15:鳴門市大津町段関の浄瑠璃崩し(ばったり)
音頭:関原正雄 三味線:山畑民太郎 2分29秒
阿波は人形浄瑠璃の盛んな地である。「阿波の一口浄瑠璃」といって、阿波の人なら誰でも
浄瑠璃のサワリの一口くらいは口走ることができるといわれてきた。
義太夫のリズムを二拍子に組み替えて盆踊りの音頭に流用することも行われた。
鳴門市など吉野川下流北岸地域ではこれを「二上がり音頭」といった。屋外の廻り踊りが
終わっても歌い足りない音頭自慢の人々は、更に座敷に上がり込んで義太夫三味線の伴奏で
夜の明けるまで浄瑠璃合戦を続け、これを「ばったり」と称した。音頭も太棹もさすがである。
(1973年 収録)
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