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阿波の遊行弍

言葉の奥底に眠る物語

言葉が音楽へと変わる瞬間、そこには名付けようのない感情が芽生えます。「阿波の遊行弍」では、歌詞の背後に隠された文脈や多層的な意味を、丁寧な思索とともに紐解いていきます。この緻密な解釈のプロセスこそが、楽曲に真の命を吹き込み、聴き手の心に深く永く響き続けるための指針となるのです。

19:石井町の麦打ち歌    

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「麦打ち歌」は、徳島では好んで歌われた。麦を収穫すると乾いたむしろの上に束にして並べ、

 

その上を「かり竿」という竹竿の先にくるくる回る小さな棒を取り付け、リズムよく麦の束を

 

叩いて実を茎から落としてゆく。長時間の作業なので、面白い歌を歌い合いながら進める。

 

今は機械化されたので必要ない作業であるが、この歌の保存のためにも、このかり竿の作業は

 

残しておいてほしいくらいだ。

 

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  コラセー

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  今年ヤ豊年 イヨホヤ穂に穂が咲いて コラセー

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  うちの小草も 藍が成る イホホヤトヨエー

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    アラ十八招けば 石でも粉(こ)になる

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    持ち上げてドスドス落とさんせ

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  米のなる木を イホホヤ草鞋に作り コラセー

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  歩きゃ小判の跡がつく イヨホヤトヨエー

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    アラ親方酒手はドウジャイドウジャイ

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  阿波の徳島 十郎兵衛娘 コラセー

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  (義太夫風に)歳は九つ 名はお鶴

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  背なに負い弦 杖と笠 アドシタ

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  巡礼姿で父母を アヨイショ

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  父を尋ねて浪速の玉造り アドッコイ

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  巡礼に ヨッ 御報謝と

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  門に立つ イホホヤトヨエー

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    お庭に唐津は埋けてない

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          持ち上げてドスドス落としゃんせーコラセー

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  千代と栄えて イホホヤイホホヤ ええ蔵建てて コラセー 

 

  どっと投げ出す 棟の餅 イホホヤトヨエー

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    アラ調子揃えてウットケ ウットケ コラセー

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  嫁の晴れ着に イホホヤイホホヤ 白無垢着せて コラセー  

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  藍で染めたい 家の紋 イホホヤトヨエー 

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    藍で染った吉野川 今に変わらん水の色 ソラセー

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